
糖尿病は、すい臓から分泌される血糖値を唯一下げるホルモン・インスリンの分泌が減ったり働きが衰えることで、血液中にブドウ糖(血糖)が過剰になった状態です。進行すると、体のあらゆる部位に影響が及ぶことから全身病とも言えるでしょう。血糖コントロールを良好に保つカギは、食べすぎない心がけと体を動かす習慣です。食べ過ぎ=肥満はインスリンが足りなくなり十分に働かなくなります。すい臓のオーバーワークを招き、さらにインスリンの不足から合併症のリスクが増大します。もし食べすぎて体重が増えてしまったら、その週のうちにリセットし、体重をコントロールしましょう。その方法とコツを今日はご紹介しましょう。
食べ過ぎ防止のコツは、目のつくところに食べ物を置かないこと(笑)。ちょっと何かをつまむ。これも回数が多ければ「ちょっと」では済みません。「食っちゃ寝」や「ダラダラ食べ」。お正月にやっていませんでしたか?(笑)案外これはダメージなんですよ。
飲酒についても、お酒の混ぜのみ、いわゆるちゃんぽんは、お酒の量を把握できなくなりますので、ビールだけ、ワインだけ、というふうに決め、ご自分の飲酒量を把握し、適切な量を楽しむことが飲み過ぎを防止します。
それでも体重が増えてしまった!となれば、早めのケアを行いましょう。私の経験では2キロ太ると減量が難しくなります。増加分はその週のうちにリセットすれば問題ありません。そのためには、毎日体重を測る習慣をつけること。自分が何をどう食べれば体重が増加するかを、しっかり把握することが体重コントロールのカギなのです。2キロ以上体重が増えたら、「週末ゆる断食」がおすすめです。定期的に糖質を控えることで、糖尿病の予防・改善に大いに役立ちます。
※平日に増えた体重は土日でリセット!週末2日間だけちょこっと断食
●金曜日・・・9時までに夕ご飯を終わらせましょう。少なくとも就寝の2時間前は固形物をお腹に入れないことが原則です。
●土曜日・・・ゆる断食スタートです。2リットルの炭酸水を1日かけてこまめに飲みましょう。お腹が張って空腹感が薄れます。普通の水やお茶もこまめに摂って水分補給はしっかりと。
(朝)大根おろしを加えた納豆。砕いたアーモンドをふりかけたヨーグルトなど軽めに
(昼)のり3枚・ごま15g・ミニトマト15個をお茶と一緒にゆっくり味わって。
(夜)お昼同様。
●日曜日・・・空腹対策は炭酸水と手のひらに乗るくらいの果物を。高カカオチョコを少量ならオッケー。
(朝)豆乳1パック(125ミリリットル)を噛むようにゆっくりと飲みましょう。
(昼)前日同様、のり3枚・ごま15g・ミニトマト15個をお茶と一緒にゆっくり味わって。食物繊維たっぷりのめかぶを加えても◎。
(夜)お昼同様。
はい、お疲れ様でした。これでリセット完了です。翌朝の食事は消化の良いものを。断食が終わったからといって、どか食いは本末転倒ですよ(笑)